6.見積りでわかる建築業者のレベル

 見積は詳細明細のあるものが必要になります。正規の見積は各工事業種より成り立ちます。
 仮設工事・土工事・コンクリート工事・型枠工事・木軸または鉄骨工事・外壁工事・租積工事・防水工事・タイル等化粧工事・左官工事・金属建具工事・木製建具工事・内部木工事・硝子工事・塗装工事・内装工事・金属工事・雑工事・外構工事・空調工事・給排水設備工事・電気工事・ガス工事・設計費・各種諸経費などがあります。
各工事項目が平均20~30項目の内容で構成されています。したがって提出される見積は少なくても25~30ページとなり、明細も500以上となります。1式項目の2~5枚程度の見積書は要注意! 内容提示が非常に曖昧な場合が多いでしょう。
家の外観や平面図・システムキッチン・ユニットバスの写真や完成予想図などを使ってイメージを膨らませてくれます。完成後の建物のイメージが沸けば、重要な確認を行ったうえで契約を締結した気持ちになるでしょう。 ただ忘れてはいけないのは、このようにして確認した事項はあくまでも建築全体の中のほんの一部の項目であり、肝心の建物本体の工事内容についてはほとんど確認出来ないという点です。 正規な見積書により建物本体についてもきちんと把握した上で契約するようにして下さい。

7.支払いに潜む危険

 最も多い支払い方法は、契約金→上棟時→完成時の三回払いです。しかし、この支払いパターンは、上棟直後に業者が倒産した場合には最も被害を受ける支払い方法であることを忘れてはいけません。単純に考えても、上棟時の工事の出来高は30~40%なのに対し、支払い金額は66%となってしまいます。自己防衛できるものは積極的に取り入れたいものです。

8.契約のポイント

 契約の際、工事進行写真や第三者立ち入り検査を承認する旨の内容を盛り込むようにしてください(基準法及び標準施行方不具合の場合は訂正ペナルティーとするなど)。
一定規模の建物には、検査が義務付けられていますが、小規模の住宅建物の場合には法の縛りはほとんどありません。公庫融資付き中間検査と言ってもほんの少し確認する程度のものですから、あまりあてにはできません。施工記録や写真は正しい工事の裏づけにもなりますし第三者の抜き打ち検査が可能な契約としておけば正しい仕事の指標となります。

9.契約後のポイント(できれば柿の内容を契約特記事項に記入)

 実際に工事が始まってからは、進行状況の確認などで現場に足を運ぶことになると思いますが、その際には積極的に現場の写真を撮るようにしてください。本来これらの作業は、工事内容に熟知した第三者が行うのが一番なのですが、たとえ素人の方でもこまめに写真を撮って記録するようにしましょう。
 また、工程表を提出してもらい、早すぎたり遅すぎたりがないか注意するようにして下さい。早く完成して住みたいという気持ちはわかりますが、正しい施工にはそれに応じた必要日数というものがあります。はやる気持ちに任せて急かしてしまっては、これまでの計画は水の泡です。突貫工事から良いものは生まれません。
 たとえばコンクリートであれば、季節によっても異なりますが、4週間で所定の強度がでるように計算されています。養生期間として特に必要な時間になりますので、ひとつの目安にして下さい。