注文住宅とひとくちに言っても、最初の一歩として、そもそもどのような流れで建物が出来上がっていくのかを知らなくてはなりません。単純に理想の住まいのイメージがあるから、そのイメージを現実とするために注文住宅を選択する。これがもっとも多いケースだとは思いますが、出発点をここにおいてしまうと、どうしても間取りや内装の仕上げに終始する打ち合わせとなってしまいます。間取や内装は確かにそこに住まう人たちにとって重要事項であり、希望を反映させたものであれば満足度も高まるでしょう。しかし、間取や内装がどんなに機能的で充実していたとしても、それを支える建物本体がしっかりしたものでなければ、末永く付き合えるマイホームとはなりえません。一般の方ではあまりイメージしにくい部分にはなりますが、その土地の特性に合った構造対策も含めて、しっかりした建物を注文してください。

契約までの流れ


 どのような建物を建てるのか考えるところからスタートする方でも、既に建てたい建物が決まっている方でも、契約までにはこの流れをたどることになります。それぞれの段階で、何を基準に決定していくのか営業マン任せではいけません。確かに営業のプロですし、建築について一般の方よりは知識を有しているかもしれません。しかし、建築に精通しているとまで言い切れないのが現実です。ご自身でも最低限の知識を持って臨むか専門知識の管理依頼としなければ、間違った方向に進みかねません。数千万円の投資に対しわずかなサポート対策をしないで進める事が売り手によくても買い手にとっては非常にコストパフォーマンスの悪い物件を自ら注文する結果になりかねないのです。注文建築で家を建てるためにあなたが建築に精通する必要はありませんが知識のある第三者の力を借りるのが、落とし穴にはまらない対処法です。