既に賃貸経営をされている方あれば、○の数が少なければ少ないほど、勝ち組経営をされているということになります。これから賃貸経営を考えている方で、○の数が多い場合には、いったん立ち止まってみる必要があります。では何が問題なのか、具体的にご説明させていただきます。

 チェック項目にある流れの一番にして最大の問題点は、全てが人任せになってしまっているという点です。人任せと言ったって、きちんとプロの意見を聞いたし、銀行の承認も得られたのだから大丈夫。そう思うのも無理はありませんが、プロにもランクがあることを忘れてはいけません。看板の大小に惑わされることなく、相手のプロランクがどの程度のものなのか、きちんと見極めた上で任せたのであれば問題はありません。しかし、相手に言われるがままというスタンスでは、とても成功にはたどり着けないのです。

 たとえば、計画段階で盛り込まれている地域性ですが、提示されている内容がどのようなデータをもとにどこまで確認したものなのか、あなたはご自身の足で確かめてみたでしょうか。賃料価格設定においても同じです。どの単価の貸し出し単価を想定し、計画に盛り込んだのかによって計画自体の精度が変わってきます。提示されている内容に根拠があるかどうか、ご自身できちんと確認されたのでしょうか。これらのことは、素人の方でも何件か不動産会社を回ってみれば、充分確認できるような内容です。その努力を惜しんで、提示される都合のよい情報だけを鵜呑みにしてはいけないのです。
 賃貸経営が成功するか失敗するか。これは計画段階で既に判明しているのが実際です。隣マンションの住人であっても、あえて引っ越して住みたくなるような市場価値の高い物件にすれば良いのです。結論として、賃貸経営の勝ち組になるには、大きくわけて二つの方法があります。1~5のような計画段階の作業を自分で行う知識と気力を身につけるか、プロランクの高い業者を探し出すかです。知識の取得に労力を使うか、プロランクの高い業者を探し出すことに労力を使うかの違いがあるにせよ、労力を惜しむようであれば踏み込むべきではないと認識してください。