レ賃貸経営を始めてみたものの、入居率が悪い・・・
レ安定した入居が得られない・・・
レ収支ベースが合わない・・・

 賃貸経営に悩む人たちが共通して口にする上記のような内容は、賃貸経営をされていない方でも比較的イメージし易い状況かと思います。しかしこれらの状況は、ひとつひとつが独立して問題となっているのではなく、連鎖的に起こってしまう当然の「結果」なのです。これは”負け組スパイラル”であり、このスパイラルは突如襲い掛かってくる類のものではありません。賃貸経営を始めるまでの間に、自分たちの判断で作り上げてしまったものです。景気や時代背景の影響で、多少は仕方がないと考えてしまいがちですが、実際にはまったく関係ありません。こんなことを言うと、最近ではマイホームを持つ人が増えたし、少子高齢化によって借り手も減少している。不景気が影響しないなんてことはあり得ないじゃないか!なんていうお言葉が飛んできそうですが、やはり計画段階の詰めの甘さが原因なのです。既に賃貸経営をされている方であれば全項目を、これから賃貸経営をしようと考えている方は1~5の項目をチェックして、○の数を数えてみてください。

1.賃貸マンションを造るにあたって、メーカーまたは建設業の営業の方に
  どういう建物を造るか提案してもらった
2.業者側に地域相場の検討・それにならった収支計算をしてもらった
3.引き続き設計プランを提示してもらい、間取り等の意見を反映させていった
4.銀行または他の融資を申し込み、資金計画を立てた
5.工事契約をし、着工から竣工となった段階で賃貸募集を始めた
6.八割程度の入居は確保したが、100%入居には至らなかった
7.新築当初は100%入居したが、その後の入居状況が思わしくない
8.入居してもすぐに出てしまうので、安定した経営ができない
9.入居者よりトラブルが持ち込まれることがある
10.当初予定の賃貸価格をさげざるを得なくなった
11.入居が安定しないことにより、当初計画していた収入が得られない

 さて、一体いくつのチェックが入ったでしょうか。結果を次頁でみていきましょう。