では実際に家賃保証を付ける際、どのように保証会社を選べば良いのでしょう。それはまず、数社の家賃保証会社に対して、保証内容を提示してもらうことです。この時、数社の保証内容が同等であれば、ある程度の安全率は見込めると判断し、その中からサービス面などを考慮して決めれば良いのです。当たり前のことのように聞こえますが、数社がだいたい同じような保証内容を提示したということ自体が、安全の裏づけとなるのです。先に挙げた建築会社関連の保証会社にお願いする場合でも、他の業者さんからも保証内容を提示して貰い数字に大きな開きがないことが確認できれば安心です。
次に、数社の保証内容に大きな開きがある場合には、どうするか。この場合には、ずば抜けた好条件を提案してくれる会社と契約するのは最も危険な行為です。他の会社ではまともに扱えないような数字構成となっているケースが多く、いつ痛い目に遭うかわかりません。好条件を出してくれる会社≠最も良い会社ではないことを忘れないで下さい。あくまでも数社が提示する平均的な数字が、その建物にとって妥当な数字であり、結果として長期の安心に繋がります。家賃保証を付ける場合にも、安易に契約してしまうのではなく、経営的な視点に立って判断することをお勧めします。